ユカヌバタイムス

11

Oct

ACTIVE DOG

日本盲導犬協会主催「夏休み自由研究プロジェクト」に潜入!〜後編〜

盲導犬や視覚障害について親子で楽しみながら学ぶ、体験型イベント「夏休み自由研究プロジェクト」。施設見学や盲導犬体験歩行が行われた午前の部に続き、午後の部はランチ会からスタート!といっても、ただ昼食をとるだけではありません。ここにも視覚障害の体験ができる工夫が盛り込まれていました。

前編はこちらから

視覚に頼らずに食事!アイマスク食事会

昼食の最初の10分間は、アイマスクをつけた状態での食事タイム。持参したお弁当を開けるところから、すべて手探りで行いました。見えない状態では、お箸を持つのもおかずをつまむのも一苦労。「何を食べているかわからない!」「水筒はどこ?」といった声も聞こえてきました。普段、私たちがどれだけ視覚に頼って生活しているかがわかりますね。

盲導犬ユーザーの日常を知る!デモンストレーション②

2つ目のデモンストレーションでは、実際に盲導犬と暮らす碇谷(いかりや)さんと、パートナーのジーンちゃんが登場。もともと白杖歩行の練習をしていた碇谷さんは、経験を積まないとなかなかうまく歩けなかったことから盲導犬歩行を検討。実際に歩いてみて「これなら楽しく歩けそう!」と思い、盲導犬歩行を希望したそうです。

外では頼もしくサポートしてくれる盲導犬も、家に帰ってハーネスを外せば家庭犬と同じように生活していること。ジーンがそばにいるだけで安心できること。迷子になったときや信号の色など、盲導犬にわからない困りごとが生じた際は、近くにいる人に「お手伝いできることはありますか?」と声をかけてほしいことなど、実体験を交えて語ってくれました。

その後子どもたちは、碇谷さんと一緒に「点字借り物競走」にもチャレンジ。点字表をもとに点字を読み、そこに書いてあるモノを会場内から探してきて碇谷さんに渡し、答え合わせをしてもらうゲームです。「アイマスク」「牛乳」「シャンプー」など、いろんなアイテムが登場しました。

「見えにくい」を体験!視野狭窄(しやきょうさく)メガネを使ったゲーム

視野が狭くなり見えにくくなる「視野狭窄」。紙で作った円すいの先を少し切り、十字に切り込みを入れた紙に差し込んでテープで固定すれば、簡単に視野狭窄メガネができあがります。自分で作ったメガネをかけて、会場内に貼られた番号探しゲームに親子で挑戦!

次はいよいよ本日最後のプログラム。
視覚障害がある方の歩行方法には、「盲導犬」「白杖」のほかに「人による手引き」があります。右手であれば手引きする人の左肘、左手であれば右肘をつかみ、「右に曲がります」「赤信号なので止まります」など声をかけてもらいながら歩く方法です。

ここでは2つのチームに分かれ、2人1組になって手引き歩行リレーを開催。1人が視野狭窄メガネをつけ、もう1人が手引きをしながら障害物のあるコースを歩き、次のペアにバトンを繋いで先にゴールしたチームが勝ちです。メガネをかけた人が障害物にぶつかったり、ペアの手が離れたりしないように安全に歩くことがポイント。結果はなんと2チーム同時ゴール、引き分けでした!

盲導犬やユーザーと一緒にさまざまな体験をしながら楽しく学べる「夏休み自由研究プロジェクト」。最後にスタッフの中村さんに、このプロジェクトで実現したいことをお聞きしました。

「このプロジェクトを通して、盲導犬になる犬たちが幸せであることや、盲導犬がいることで盲導犬ユーザーの生活が豊かになることを知っていただけたらと思っています。ただ、盲導犬にもできないことがあり、まわりの方々のサポートが必要となる場面もあります。困っている視覚に障害者をお持ちの方を見かけたら、『何かお困りですか?』と気軽に声をかける。これからますます、そんな社会になっていくことを願っています」

神奈川訓練センター職員 中村士さん

Text : Atsuko Mitsuhashi

Photo : Masahiro Yamamoto

取材協力 : 日本盲導犬協会

FOLLOW

@eukanubatimes

すべての犬に、
アクティブな毎日を。

Eukanuba™ Brand Site

Eukanuba