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ユカヌバタイムス | Presented by Eukanuba ( ユーカヌバ )

5

Nov

犬とのくらし

愛犬ペッカとの何気ない日常が教えてくれたこと 〜イラストレーター平澤まりこさん・後編〜

装画や広告、イラストエッセイ、絵本など、さまざまな分野で活躍するイラストレーターの平澤まりこさん。一緒に暮らす愛犬のペッカちゃんは、与論島からやってきた保護犬の女の子です。 ペッカちゃんとの出会いから現在の暮らしまでをお聞きした【前編】に続き、【後編】では平澤さんのイラストレーターとしての活動やライフワークに迫ります。ペッカちゃんを家族に迎え入れてから5年。これから始めようとしている新たなチャレンジとは?

ペッカと暮らし始めてから、動物の描き方に変化が

子どもの頃から絵を描くことが好きだった平澤さんは、美術学校を卒業してすぐにフリーランスとして活動を開始。「最初は雑誌の小さな挿絵の仕事とかだったんですが、絵を描いてお金をもらえることが嬉しくて楽しくて仕方なかった」と当時を振り返ります。

「早い時期に本を出版できたことはラッキーでした。私は旅が好きで、旅のルポを勝手にフリーペーパーにして配ったりしていたんですが、そこから旅にまつわるイラストエッセイの出版のお話をいただいて。当時はライフスタイル系の雑誌や本がたくさん出ていた時期だったので、時代の流れにうまく乗れたんだと思います」。

平澤さんのイラストには動物が多く登場します。大人から子どもまで惹きつける愛らしいタッチが魅力で、以前『ユカヌバタイムス』でもインタビューさせていただいたモデルの浜島直子さん夫婦による創作ユニット「阿部はまじ」との共作絵本も話題。4月には4冊目の共作絵本『ねぶしろとおいしいまる』を出版しました。

「以前から動物はよく描いていましたが、ペッカと暮らすようになってから描き方が変わりました。毎日接することで動物への理解が深まり、走り方やたたずまいなど細かな部分にまで命を吹き込めるようになった気がします。犬を描く機会も増えましたね」。

雑誌『リンネル』とのコラボショルダートート。お散歩バッグにぴったり

益子の陶芸家・郡司庸久さんの器に平澤さんが絵つけした、ペッカちゃんのごはん用のお皿

「モノタイプ」に出会い、作品づくりの道へ

現在は自分の作品づくりにも力を入れており、全国で個展も開催している平澤さん。転機となったのは、「モノタイプ」という版画技法に出会ったことでした。モノタイプにもさまざまな手法がありますが、平澤さんが用いているのは、アクリル板にインクをのせてホワイトガソリンを染み込ませた布で絵を描いていくというもの。それをプレス機で紙に転写すると、作品が完成します。

「刷り師さんにオリジナルの色を調合してもらって、下絵も描かずに即興的に絵を描いていきます。そのときにしかできない色が生まれたり、思ってもみない刷りあがりになったりするので、紙をめくる瞬間はいつもドキドキ。ここまで大きい作品はいままでつくってこなかったのですが、初めてモノタイプを出展した展示会がとても好評で、『私にも大きい絵が描けるんだ』『求めてくださる方がいるんだ』と感動しました」。

モノタイプで描いたペッカちゃん

インテリアブランド『arflex』のショップで開催された個展

モノタイプ作品のモチーフとしてよく登場する馬は、平澤さんにとって守り神のような存在なのだとか。シンプルなフォルムに秘められた生命力と、ひとつの物語を見ているように詩的な世界観は、ペッカちゃんとの何気ない暮らしの中で得たさまざまなインスピレーションから紡ぎ出されているのかもしれません。

「ペッカの散歩で毎日同じ時間に出かけていると、季節の移り変わりを肌で感じることができます。春は木々の芽吹きを楽しんだり、冬は霜柱をバリバリ踏みしめながら歩いたり、日の長さや短さ、雲の形、どれをとっても毎日少しずつ違う。そんなことを感じながら暮らすのは子どもの頃以来で、創作意欲がどんどん湧いてきます」。

仲間4人で保護犬の雑誌をスタート

作品づくりのほかにもうひとつ、平澤さんがチャレンジしようとしていることがあります。それは、保護犬の雑誌を創刊すること。平澤さんと同じように保護犬を飼っている料理研究家や編集者、4人のチームで、雑誌『天然生活』の別冊として創刊号を刊行する予定なのだそう。

「私が何度か訪れたドイツは動物福祉が進んでいて、保護犬の施設も充実しています。運営は住民の寄付でまかなわれていたり、高校生の人気ボランティア先だったりと、人びとにとても浸透しているんです。まずは雑誌を通じて保護犬のことを知ってもらい、引き取るまでのプロセスなどもわかりやすく紹介して、『かわいそう』『引き取るのが難しそう』といったイメージを解消していきたい。保護犬でもそうでなくても犬の可愛らしさに変わりはありませんから。ペッカと出会って、よりそう思うようになりました」。

人と犬がパートナーとして幸せに共存できる社会。ペッカちゃんと出会い、楽しいことも大変なことも一緒に経験してきた5年間があるからこそ、平澤さんはそんな社会の実現を目指して新たな一歩を踏み出したのでしょう。

「犬を飼うことは、ひとつの命と向き合う責任がともなうということ。犬種の特性をしっかり理解してから迎え入れるべきだし、まず環境に慣れさせ安心させることが重要な保護犬に関しては、留守の多い人には難しいといった注意点もあります。でも、そうしたことをきちんと気をつけたうえでなら、人と犬はかけがえのない家族になれる。誰もが自分の大切な家族と、当たり前に一緒に暮らせる世の中になればいいなと思います」。

Profile
平澤まりこ/イラストレーター。東京生まれ、セツ・モードセミナー卒業。装画や広告のほか、商品ロゴやパッケージ、絵本の制作を手がけるなど多岐にわたる分野で活動。国内外を旅して記したエッセイなども多数刊行。著書に『イタリアでのこと』(集英社)、『旅とデザート、ときどきおやつ』(河出書房新社)ほか。絵本に『森へいく』(集英社)、「しろ」、「ねぶしろ」(共にmille books)など。銅版画で手がけた『ミ・ト・ン』(幻冬舎文庫、小川糸との共著)がある。

Text : Atsuko Mitsuhashi

Photo : Masahiro Yamamoto

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