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ユカヌバタイムス

9

Oct

アクティブドッグ

Editor’s Voice 02
ドッグトレーナー安達さんの言葉から考える 愛犬とのトレーニングに大切なコトとは?

ユカヌバタイムスでは、日頃から“アクティブ”をキーワードに、さまざまなドッグスポーツのイベントなどを取材し、障害物を巧みにクリアするワンちゃんたちの勇姿をお届けしています。またそのほかにも、きちんと訓練された盲導犬やしつけによるコミュニケーションが行き届いているワンちゃんなど、人々との快適な暮らしを実践しているワンちゃんがたくさんいます。しかし、そんな側から見たらお利口なワンちゃんは、はじめからそうだったわけではありません。すべては、しっかりとしたトレーニングのたまものなのです。 そこで今回は安達さんの言葉から、家庭犬のしつけやドッグスポーツなど、ワンちゃんと生活をする上で必要不可欠なトレーニングについて、改めて考えたいと思います。

常にワンちゃんファーストを心得て、リアクションも大きく!

そもそもワンちゃんと私たち人間がくらすにあたり忘れてはいけないこと。それは生活のリズムや家の中でのルールすべて、人間本位のものであるということです。人とワンちゃんが一緒にくらすことで、人間の都合をワンちゃんに押し付けていると言っても過言ではありません。それを踏まえたうえで言葉の通じないワンちゃんへどのようにトレーニングを行うのか。それは人間が声や表情など、全身全霊でワンちゃんに気持ちを伝えることが必要不可欠だと安達さんは言われます。

「うちの教室でオーナーさんにワンちゃんへのしつけの仕方をなど教えていると、ときどき号令が成功してもワンちゃんを義務的にしか褒められない人を見かけます。ずっと教えていたお座りがやっとできるようになったのに、声色も表情も変えず『よし』っていうだけだったり。それではワンちゃんに嬉しい気持ちは伝わりません。ちょっとオーバーかなと思うくらいに声と表情を使って『すごいよ!やったじゃん!!』という気持ちを伝えることが大切です。もちろんドッグスクールなどでの指導中は照れがあって声が小さくなったり、アクションが小さくなることもあると思うんですけど、お家ではしっかりとリアクションと声のトーン、表情を合わせてコミュニケーションをとって欲しいです。
またドッグスポーツの競技中は、おやつなどのご褒美アイテムは使えません。そんなとき、ご褒美なんかなくても日頃からちゃんとコミュニケーションをとっているかどうかが試されるんです。何度も言いますが、犬からしたら人が何を考えているかなんてわかりませんし、そもそも気にもとめません。しつけもドッグスポーツも、トレーニングは人間本位でやらせているということを忘れず、とことん人間がワンちゃんに歩合わせることが大事なんです」。

言葉が通じる間柄ではないワンちゃんと人間。だからこそ、私たち人間のほうからとことん歩み寄り、ワンちゃんファーストな態度、ライフスタイルへとシフトするのは当然のことなのです。オーナーさんは、言葉を音として捉えるというワンちゃんの特質を理解し、声色と表情をしっかり使ったコミュニケーションを心がけましょう。

安達さんが号令を出すときは、ワンちゃんの目をしっかりと見たり、声に抑揚をつけたり、表情にも充分に感情を込めているのが伝わってきます。それに応えるように、ワンちゃんが安達さんの周囲を走り回っている様子は、強い信頼関係を感じさせます。

ワンちゃんが「楽しんでいるかどうか」が最重要課題

人間の方から積極的に歩み寄り、コミュニケーションをとれたところで、ワンちゃんたちは一体どんな気持ちでトレーニングに臨んでいるのか。ワンちゃんとトレーニングをする上でしっかりと観察しなくてはいけないのが「楽しんでいるか否か」という部分でした。

「どんなトレーニングや訓練でも、ワンちゃんが必ず喜んでいる、楽しんで取り組んでいるということが重要です。ただ号令を出してワンちゃんに何かをやらせるというだけでも難しいのに、ましてやワンちゃんを喜ばせながら、楽しませながらトレーニングするということは、訓練士としてもとても技術が必要になります。でもワンちゃんが喜んでいるか否かということは日頃、一番近くでワンちゃんを見ているオーナーさんならすぐに気づけると思います。実は競技会などでは、ワンちゃんがいかに意欲的に、楽しみながら集中して取り組んでいるかという部分も審査の対象になるんです。競技中に障害物をクリアしていても、それがイヤイヤやっているようであれば評価は下がります。それにやる気がないとどうしてもスピードは上がりませんし、号令に対する反応も遅くなってしまうんです」。

私たち人間が考える訓練やトレーニングとは一味違い、ワンちゃんたちは心の底から楽しんで取り組むことで成績が良くなると安達さんは言います。愛犬が本当に楽しめているかどうか、それは確かにプロのトレーナーさんと同じくらい、普段から生活をともにしているオーナーさんが理解しておかなければいけないポイントでもあります。

「人間だったら、少しくらい辛くても楽しいフリができますが、ワンちゃんはそういう意味では裏表がないし、演技もできません。トレーナーやオーナーさんがワンちゃんに対して不可解だったり、理不尽なことをするとついてきてくれませんからね。だからトレーナーとして僕らはどれだけ、犬がどう考えて何をするかを理解することが勝負でもあります。警察犬が犯人に見立てた人物を追いかけて、腕のカバーに噛み付くデモストレーションを見たことがあると思いますが、あれだってワンちゃんは楽しくてやっているんです。もちろんそれができるかどうかという本来の適性を見極めて訓練するんですが、楽しんで集中しているからできることなんです。じゃなきゃ、自分の体が浮くほどに振り回されたりするのに噛み付き続けたりできませんからね」。

言われてみれば目から鱗なことばかり。警察犬のデモストレーションなんて「きっちりと訓練された先鋭なんだろうな」と思っていましたが、すべてのワンちゃんたちの根幹には「楽しい!」があったのですね。確かに何事も義務感から行うのではなく、心底楽しむことでパフォーマンスが上がるのは、人も同じかもしれません。

安達さんにぴったりと寄り添って歩いたり、障害物を飛び越えたり、ボールをキャッチしたり。デアちゃんの安達さんへの愛情あふれる眼差しは見ているだけで朗らかな気持ちになります。

ドッグスポーツの競技会などを見るたびに、感心しながらも「ここまで出来るようになるなんて、厳しい訓練の賜物だろうな」と思っていた部分がありましたが、それは私の大きな勘違いに終わりました。どのワンちゃんも競技会やイベントで見せる勇姿は厳しい訓練の賜物ではなく、オーナーさんたちとの楽しい遊びやコミュニケーションの延長線上にあるものだったのです。そう考えると、競技会やイベントの見方も変わってくるのと同時に、この先も新たなワンちゃんとそのオーナーさんに出会うのが楽しみになります!

横浜安達ドッグスクール

住所

〒241-0014 神奈川県横浜市旭区市沢町362

お問い合わせ

045-371-0209

ホームページ

http://adachidogschool.com/

広々とした敷地内になるグランドでの家庭犬訓練、高等訓練、審査用訓練に加えて、出張訓練やしつけ教室、犬の幼稚園やパピートレーニング、アジリティー教室も実施。1時間単位からのドッグラン、訓練グランド貸切も行っています。詳しくはHPからお問い合わせください。

text : Wakako Matsukura

photo : Masahiro Yamamoto

illustration : Masatoo Hirano

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