最新記事やキャンペーンなどの
お得な情報をいち早くお届け!

ユカヌバタイムス

26

Apr

EUKANUBA LOVER

「横浜安達ドッグスクール」訓練士・安達健さんインタビュー ドッグスクールで学べる内容とその意義とは?

日本に数多あるドッグスクールの中でも、半世紀にわたる歴史と華々しい実績で知る人ぞ知る「横浜安達ドッグスクール」。前回は、安達さんの経験を基に犬の訓練士になるための道のりや必要な心得について貴重なお話しが聞けました。 そして後編となる今回は、実際にドッグスクールで学べること、訓練の内容とその意義について教えていただきました。

前編はこちらから

横浜安達ドッグスクール代表取締役・訓練士
安達 健さん

ドッグスクールで行われる
家庭犬訓練・審査用訓練・高等訓練について

そもそもドッグスクールとは、どんなことを学んだり訓練したりするところなのか。普通にワンちゃんと生活するだけでは、あまり縁がない場所のように思われますが、その内容について安達さんに聞いてみました。
「ドッグスクールの規模や方針にもよりますが、うちのドッグクスールでは主に、一般家庭で暮らす家庭犬を対象とした家庭犬訓練、犬の姿形を審査する審査用訓練、警察犬や災害救助犬に加えエクストリームやアジリティーなどさまざまな競技会に向けて訓練する高等訓練と3タイプの訓練を行っています」

家庭犬訓練

「家庭犬訓練では、おうちで一緒に暮らしているワンちゃんに上手くしつけができず困って相談へいらっしゃるオーナーさんが多いです。人や自分以外の犬を見ると吠えたり、怯えたりしてしまう犬もいるので、そういう犬を預かって訓練することでオーナーさんの言うことをちゃんと聞いて、おうちでもルールを守ることが出来るようにしつけをします。うちで預かって訓練する預託訓練のほか、訓練士が犬を送迎する出張訓練、またオーナーさん自身がワンちゃんへしつけを出来るよう、人に対してスタッフが指導するしつけ教室も家庭犬訓練に含まれます」

審査用訓練

「審査用訓練とは、主にドッグショーに出場するために行う訓練です。犬にはそれぞれの犬種ごとに定められ姿形、能力、性質があり、その犬種の標準(スタンダード)をこれから先も保存、維持していくことを目的に品評会が開かれています。その品評会では毛づやや体格、胴や足の長さに健康状態などの見た目だけでなく、歩様(歩き方、歩く様子)や審査員が近づいたときの態度、性格まで評価されるので、普段から体調管理だけでなく人や他の犬にも慣れさせる訓練をしています」

高等訓練

「高等訓練とは警察犬や災害救助犬になるための訓練のほかに、家庭犬競技会やアジリティー競技会など、さまざまな協会が開催する競技会の種目に合わせた訓練を行います。例えば警察犬の競技会なら服従、警戒、選別、足跡追及など、科目が細かく分かれているので、オーナーさんとどの大会のどの科目に出るか、またどの科目ならワンちゃんが向いているかを相談しながら選び、訓練していきます。
例えばよくTVやドッグイベンドで見るようない草のグローブに勢いよく噛み付く警察犬たちは、もともとその素質があるから訓練して噛み付けるようになるんです。でもその素質がない犬に一生懸命、あれを教え込もうとしてもまず無理なんですよね。そのくらい、犬は持って生まれた遺伝性のものが強く影響します。だからどんな競技が向いているかも含めて、時には軌道修正しながら訓練していきます」

警察犬・デアちゃんによる障害物飛越の訓練

現在、横浜安達ドッグスクールで生活しているデアちゃん(3歳/♀)は、警察犬協会が主催する競技会で入賞するなど、素晴らしい経歴を持つジャーマンシェパードです。
この日は、訓練の一つである障害物飛越を披露していただきました。

まずデアちゃんは、指示された場所から動かず安達さんが遠くに離れるのを待ちます。その後「来い!」の号令で足元まで駆け寄り、目の前でぴったりと止まります。

グランド中央にいるデアちゃんから、グランドの端にいる安達さんまでの距離は20mほど。号令がかかった瞬間、あっという間に安達さんの目の前へ駆け寄るデアちゃんは俊足です。

そしてデアちゃんの体高を優に超える障害物を用意したあと、安達さんがその向こう側にダンベルを放り投げます。その後、号令が出たら障害物をジャンプで飛び越えます。

ダンベルを持って、再び障害物を飛び越えるデアちゃん。

さらにもっと大きな障害物も楽々と超えるデアちゃんの勇姿がこちら!

先ほどと同様に安達さんのもとへ戻り、ダンベルを渡すデアちゃんの表情はとても誇らしげです。

ご褒美のボール遊びが大好きなデアちゃん。成功したときはしっかりと褒めてあげる、そして「成功して嬉しい」という感情まで、きちんと伝えることを安達さんは徹底しています。

今回、披露してくださった障害物飛越の訓練は、沢山ある種目の中のごく一部ですが、どれの訓練も安達さん曰く「とにかく犬が楽しんでやっているかどうかが要」と語ります。
「どの訓練も共通して大切なのはワンちゃんの積極性なんです。とにかく楽しんでいるのがわかる、喜んで競技に参加しているということ。そのためにもとにかく犬を観察して、ちょっとした変化や表情の機微に目を光らせ、コミュニケーションをとるのが訓練士の仕事です」

最後に、ドッグスクールの今後の展望について、安達さんへ伺うと「日本は、ワンちゃんたちに対しての意識がまだまだ低い」という言葉が返ってきました。
「日本は犬と暮らしている人が多い割に、しつけの大切さを知らない人が多いと思います。本来、どんなワンちゃんにもしつけは必要ですし、それを始める時期は早ければ早いほどいい。しつけをすることによって犬が家でルールをきちんと守れるようになる。そうすることで人も犬も快適に暮らせるものなんですが、日本ではまだまだ犬は甘やかしたり可愛がるだけでいいという風潮が強いと思います。海外ではしつけをすることが当たり前になっているので、ワンちゃんもちゃんとルールを守れる。だから家の中でお互い自由に過ごすことができているんですが、日本はその辺の意識がまだまだですね。
だからこれから少しでも多くの人にしつけの大切さを知ってもらい、さらにドッグスクールを通してさまざまな競技会やドッグショーなども知られ、犬と一緒にそれらを楽しむ人たちが増えていけばいいと思います」

長年にわたって犬と過ごしてきた安達さんが、訓練士として改めて犬と暮らす多くの人々へ伝えたいこととは「犬とその家族にとってのしつけや訓練の大切さ」でした。そして私たち自身も、取材をしながらドッグスクールの意義を再確認することできました。
今現在、ワンちゃんと暮らしながらもドッグスクールへ行ったことがないという人はもちろん、これからワンちゃんとの生活を考えている人も是非、気軽にドッグスクールの扉を叩いてみてください。経験と知識が豊富なスタッフに気になることを相談したり、競技会やドッグスポーツの面白さに触れられたり、愛犬との有意義な時間を過ごすことができるはずです。

横浜安達ドッグスクール

住所

〒241-0014 神奈川県横浜市旭区市沢町362

お問い合わせ

045-371-0209

ホームページ

http://adachidogschool.com/

広々とした敷地内になるグランドでの家庭犬訓練、高等訓練、審査用訓練に加えて、出張訓練やしつけ教室、犬の幼稚園やパピートレーニング、アジリティー教室も実施。1時間単位からのドッグラン、訓練グランド貸切も行っています。詳しくはHPからお問い合わせください。

text : Wakako Matsukura

photo : Masahiro Yamamoto

illustration : Masatoo Hirano

FOLLOW

@eukanubatimes

すべての犬に、
アクティブな毎日を。

Eukanuba™ Brand Site

Eukanuba

NEWS LETTER

最新記事やキャンペーンなどの
お得な情報をいち早くお届け!