ユカヌバタイムス

2

Jul

ACTIVE DOG

私たちの知らない盲導犬、その仕事について

「盲導犬」と聞くと、視覚障害者の方に寄り添い、街中を歩いている様子が思い浮かびますが、その盲導犬について私たちはどれだけのことを知っていますか?

そもそも盲導犬はどこで生まれ、どのように育ち、どんな仕事をして引退を迎えるのか。50年以上の歴史を誇る日本盲導犬協会協力のもと、様々な切り口から盲導犬について学び、同時に視覚障害者への理解を深めていきたいと思います。そして今回は、盲導犬の基本のキとして盲導犬の犬種、その生涯と仕事について簡単に紐解いていきましょう。

盲導犬の犬種について

盲導犬は日頃から多くの場所へ出かけ、行く先々でたくさんの人や犬など、他の生き物と出会います。その際に温厚で攻撃性がないこと、また人との作業を楽しんで取り組める犬種が向いていると言われています。現在、日本ではラブラドール・レトリーバー、次いでゴールデン・レトリバーが主に盲導犬として活躍しています。

盲導犬の誕生から引退まで

盲導犬はまず、設備の整った出産施設の中で生まれ、生後約2ヶ月まで母犬や兄弟たちと一緒に過ごします。
約2ヶ月過ごした後、1歳になるまでの約10ヶ月間、「パピーウォーカー」と呼ばれるボランティアの家庭の中で健やかに育てられます。この時期は子犬の社会性が培われる重要な時期となり、外の世界で電車や車の音、雨や雷などの自然の音、人混みの喧騒など、人間社会のことを勉強していきます。

その後、訓練センターへ戻り盲導犬になる為の訓練を開始。

訓練士を通して人と関わることを楽しみながら、「グッド」や「シット(座れ)」「ダウン(伏せ)」といった基本的なものから、街中で視覚障害者を安全に誘導するための訓練を実施。

半年から1年の訓練を終えると盲導犬のシンボルとなるハーネスをつけ、視覚障害者のパートナーになります。
そこから約8年、盲導犬として活躍し、盲導犬としての仕事を終えた後、10歳前後で引退を迎えます。

犬の10歳とは、人間でいう60歳くらいに相当します。まだまだ元気ではありますが、早めに引退し、引退犬を飼育しているボランティアの家庭や引退犬のために環境が整えられた施設(盲導犬の里 富士ハーネス)での新たな生活が待っています。ボランティアの方々や協会職員に囲まれながら、余生を過ごすのです。

盲導犬の主な役割は「迷わない」「ぶつからない」「落ちない」

安心・安全な歩行をするには「迷わない」「ぶつからない」「落ちない」ということが大切です。そのために盲導犬の仕事で重要なのは、次の3つです。

① 曲がり角を教える
② 障害物を教える
③ 段差を教える

基本訓練の後、誘導訓練(角・段差を教える、障害物の回避)、交通訓練(駅やエスカレーター)など様々な訓練を行います。

それらの訓練を終えた犬だけが盲導犬になるのですが、その割合は全体の4~5割だとか。街中で見かける盲導犬は、様々な訓練を受け、適していると評価を得られた犬たちなのです。
平成14年に制定された「身体障害者補助犬法」に基づき、特別な訓練を受けて育てられる盲導犬。本来なら、公共施設や交通機関に加え、病院や飲食店、スーパーにホテルなど、多くの場所に同伴できることになっていますが、実際はまだまだ受け入れを拒否されることがあるのも事実です。ここでは、盲導犬の暮らしや健康管理にフォーカスしながら、少しでも盲導犬と視覚障害者の方々へ、理解を深めていければと考えています。

次回は実際に盲導犬と生活する視覚障害者の方への取材を通して、その生活ぶりを詳しくお届けできればと思います!

text : Wakako Matsukura

photo : 日本盲導犬協会

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